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信濃屋@岐阜県多治見市

ツボにグッサリ! 感服の ☆3つ!!!

このお店の存在を知ったのは、
かれこれ4、5年前でしょうか。
以来、いろんなところで画像を見たし、
ネットにあるレビューなんかもいっぱい読みました。

「とにかく美味い!」とか、
「食べる価値はある!」とか、
「接客が素晴らしい!」とか。

逆に、

「好きになれない」とか、
「具なしにしては高い!」とか、
「話しのネタなら」とか、

想像だけはめっちゃ膨らむんですが、
自分の目と舌で確かめるまでは何も言えません。
で、行ってきました!

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ここは岐阜県多治見市。
お店の名前は「信濃屋」といいます。
「わかりずらい場所」と聞いていたので、
覚悟してたんですが、案外すんなり。
なるほど~ この佇まいは並みじゃないよね。。

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客席は奥に長い構造で、
手前から埋まっていく感じ。
入口すぐのテーブル席は満席で、
小上がりにも先客が。
さらに奥の小さな座敷が空いてました。

で、水を運んできたオバちゃんに、
「メニューわかりますか?」
と、聞かれる。

というのも、この店のメニュー表は、
テーブル席の壁に掛けられた木製のプレートのみ。
でも、そこは下調済みということで問題ありません。
何しろ、品数は3つしかありませんから。
「え~ ころうどん1つ、支那そば1つ下さい。」
そんなこんなで "ころうどん" が、ど~ん!

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"ころうどん" とはこの地方独特の冷うどんのこと。
極太のうどんと黒いつゆが特徴らしいです。
では、ひと口。
うっ、うまいっす!

口当たりがとっても滑らかで、
噛むと、むにゅっときて、でいて芯がしっかり。
鰹のお出汁も芳醇にして美味。
見た目に反してぜんぜん塩辛くありません。
薬味の種類も質も量も完璧です。

この麺にして、このお出汁! 
って感じでしょうか。
これはもう作り手の技術と姿勢、熱意の賜物。
食べ物というより、作品?
比類なき一杯と言えると思います。

続いて、支那そば。

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まず、見た目が凄い!
中華の丼で出てくるので、
中華の仲間に見えなくもないですが、
麺はどう見てもフォー。
或いは、きしめんか。

スープはというと、
うどんのお出汁に豚(ラード?)を加えたシンプルなもの。
で、口に含むとカツオと豚が行ったり来たり。
この感じがなんとも面白い。
麺は独特過ぎて解説不能。
これは食べていただくほかありません。

味もさることながら、
この店、接客が素晴らしいです。
初めて訪れた客として言わせてもらうと、
店に入って、席について、注文して、食って、お金を払って、店を出るまで、
1ミリのストレスも感じませんでした。
それどころか、とってもいい気分。

何気なく出てきますが、
ころうどんの器は冷えてて、
支那そばの器はちゃんと温かい。

席から厨房は見えないし、
仕込みの様子もわかりませんが、
些細なところにも手を抜かない姿勢、
一杯に込めた情熱、みたいなものが、
この店を根っこで支えてるのだなと思いました。

お値段は、ころうどんが660円。
支那そばが880円、、だったかな。
食べる前は正直 「高いな...」 と思いましたが、食べて納得です。
店の歴史、風情、素晴らしい接客があって、かつ、この味。
適正価格などわかりません。
とにかく気持ちよく店を出ました。

レビューを読むと、
「具もないのに、高すぎる!」
ってご意見もありました。
でもボクはそう思わない。

この麺、このお汁なら、
そもそも具なんかいらない。
たとえどんな具がのろうと、
この絶妙なる一杯を邪魔するだけだから。

価格は店が決めるもの。
納得するかしないかはお客次第。
ボクは納得です。
納得どころか、いたく感銘を受けました。

ツボにグッサリ! 感服の ☆3つ!!!


●ころうどん 660円
●支那そば 880円



□お店の情報

■店名 信濃屋
■住所 岐阜県多治見市上野町3-46
■電話 0572-22-1984
■定休 日、月、火
■営業 11:30~売切れ次第終了

by kirimaru0525 | 2010-02-01 10:15 | そば・うどん